メシアな彼女
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【八】チームワーク
時計を見る。午前一時五十分。約束の時間まであと十分だ。
オレはやつらのアジトとは反対側に位置する中央売店側からゆっくりと指定の場所、
広場の真ん中の木に向かって歩き始めた。
(吉田君、彩子さん、頼むぞ。)
誰に言うともなくつぶやく。
オレがこの作戦を二人に告げたとき、吉田君は苦笑し、彩子さんは呆れ顔だった。
ジョナサンでのやり取りを思い出す。
「そりゃあんまりじゃないの?いくら夢喰いだって気がつくわよ。そんなの。」
「そうですよ。それに、だいたい今からたった四時間でどれだけの人が集まるって言うんです?そんな眉唾な話に乗って・・・・・・」
「やって見なきゃわからんだろ。」
「まあ、やるのはかまわないけど、あくまでもあたしたちは最初の案を第一案として動くわよ。」
「上手くいったら、忍者だぞ。」
「わかりました。その時は必ず。」
吉田君が面白そうに頷いて言った。
「じゃあいくぞ。ちょっと待っててくれ。」
オレはあらかじめ電源を入れておいたノートPCでブラウザを開くと、
巨大掲示板の5チャンネルにアクセスした。
「宝探し」のスレを探す。で、あらかじめネタをふっておいたスレッドに書き込んだ。
『今こそ宝のありかを皆に知らしめるときが来た!その宝を手にしたものは神に出会うであろう!場所は昭和記念公園、
みんなの原っぱ。真ん中の木から半径二十メートル以内。さ、神の手になる幻のフィギュアを手にするのは誰だ?
権利を手に入れるためにはその宝に書かれているアドレスに本日二十三時五十九分までにアクセスすること。
幻のフィギュアの入手方法をGETだ!』
「まったく・・・・・・ありえないわよ。こんな釣りとしか考えられない投げかけで・・・・・・
だいたい、あんただったらどうなのよ。こんな釣りに釣られる?」
オレは自信を持って答えた。
「あたりまえだろう。釣りとわかってたって行くよ。オレなら。」
「ふふっ。楽しみですね。」
「ちょっと吉田君、しっかりしてよね。ヲタク中年をあおらないの。」
吉田だってオタクが少し入っているのだ。
だいたい、腐女子たる彩子さんがなぜこうもこの作戦に否定的なのかわからない。
「それとこれとは別よ。もう。」
そして三時間後、オレたちは昭和記念公園にいた。
「信じられない・・・・・・」
彩子さんがつぶやく。
目の前では、何人もの見るからにそれっぽいやつらが、木の周りを掘り返している。
「やってみるもんですねえ。」
吉田君が笑った。
「さ、急がないと。警備員がやってきたらアウトだからな。」
オタクたちに混ざって俺たちも作業を始めた。
目標の木から五メートルくらいのところに不可視シールドが張られている。
吉田君たちが例の箱を埋めておいた場所だ。
シールドのせいでオタクたちもその場所だけ避けるようにして穴掘りに夢中になっている。
吉田君にシールドを解除してもらって埋められているものを確認した。その時、
「とったど〜〜〜〜〜!」
と雄たけびが上がった。
周りから「なんだよ〜〜〜」「ちくしょ〜〜〜」といった嘆息も聞かれる。
ゲームが終わったことがわかると、皆肩をおとして座り込んだ。
宝箱を手にした男は小躍りしてる。
「意外にかかったな。もう十一時三十分だぞ。」
「いやいや、この後のことを考えると、このくらいのほうがいいですよ。」
「あ〜あ、オタクパワーってのはすごいわよねえ。あそこなんて、一体どのくらい掘ったのかしら。
あれを埋めなおすんでしょ?ああ、いやだいやだ。力仕事は苦手なのよねえ。」
文句を言いながらも、次の仕事に移る彩子さんだった。拡声器を用意して、一言。
「コラーっ。お前たち、何をやってる!」
オタクたちはびっくりして雲の子を散らすように逃げていった。
五分もしないうちに、あちこち掘り起こされた無残な広場は無人となった。
俺たちは広場とその周囲にやつらとほかの人間のシグナルがないことを確認し、
相互不可視域を設定して、そのいくつもの穴を埋め始めた。
幸い、ここまであいつらのシグナルはアジトから動いていないが、いつ出てこないとも限らない。
相互不可視域の欠点は、仲間同士も見えなくなってしまうことだが、
外からは任意の景色が見えているように偽装できる。
あらかじめ用意しておいた穴掘り前の映像をセットしてあるので、問題ない。
穴を埋めながら、何度かお互いにぶつかったのには閉口した。
目的の穴以外完全に埋めたことを確認し、通常の不可視域に設定し直す。
まだやつらのシグナルも動かない。
「じゃあ、ふたりとも、頼んだぜ。モードは切り替えたな?」
「大丈夫ですよ。呼吸用のパイプと監視用のプリズムのセット、忘れないでくださいね。」
「大丈夫だ。飛び出すときはこのスイッチを押せばかぶってる土が吹っ飛ぶから。そこからはスピードが命だ。たのむぜ。」
「あ〜あ、モグラみたいでやだなあ。もっとスマートに行きたいわね。次は。」
「ああ、考えとく。じゃあふたりとも、入ってくれ。」
穴にセットされた潜伏用のボックス化シートに二人を寝かせた。
人の体の線に合わせて整形されたことを確認し、上面のパネルをにパイプとプリズムをセットする。
あとは擬装用に土をかぶせ、ちゃんと埋めれば終わりだ。
作業完了は十一時五十分だった。二人とは無線通信で話ができる。
「頼んだぞ。間違っても眠ったりすんなよ。」
「モード切替えてるんだからそれはないって。まっつんこそ、ドジらないでよね。」
「ああ、じゃあな。」
俺は中央売店まで移動してから、不可視域を解除した。
それにしても、あれだけの騒ぎで動かないとは、
やつら、やっぱり自立作戦処理能力は相変わらず低いままというわけだ。
次の指示は俺との接触だな。それまでは動かないんだろう。
それから約二時間たった今、オレは接触地点に向かって歩いているわけだ。
ゆっくりと歩いていく。接触地点に到着。次の動きを待った。
時計を見る。後五分、後三分、後一分・・・・・・
二時丁度になったその時、ライトが点灯した。思わず目に手をかざす。
光の中心が徐々にこちらに近づいてくる。
なるほど、やつらは逃走用の乗り物に乗ってそのままここまでやってくるわけだ。
ん?光が近づいてくるのに乗り物らしきものが見えない。
遮蔽シールドか・・・・・・しゃれたものを使ってる。
最初から用意しておいておいたわけだ。
タイミングによっては俺たちの作戦は丸々ばれてるってこともあるな。
その時は・・・・・・考えたくないね。
遮蔽シールドが解除された。近未来的な乗り物が姿を現す。
ていうか、オレに言わせりゃ、車輪のないマッハGOGOGOだな。
ガルウイングドアがカパッと開くと、夢喰いたちが降りてきた。まず二人だ。
「松下殿、初めまして。私、夢喰いの加藤ひろしと申します。」
「これはご丁寧にどうも。私松下です。あいにく名刺を切らしておりまして。」
「ハハッ。これは冗談にお付き合いいただき、恐縮ですな。前置きはこのくらいにして、用件に入りませんか?」
「同意見だね。カオルは無事か?」
「はい。ご覧ください。」
猿轡をかまされたカオルが別の夢喰いに付き添われてマッハ号から降りてきた。
手錠もかけられている。暴れないでくれよ、やつらを余計に刺激するからな。
うん、そうだ。静かにしてろ。よしよし、見た感じぐったり感はないな。
目つきもしっかりしてる。夢は食われてない。
「わかった。で、用件とは何だ。オレに聞きたいこととは何なんだ。」
「いやあ、ちゃんと約束どおり来ていただけたことだけで十分なのですよ。ですが、聞きたいこともあるので、
こちらにいらしてください。まあ、立ち話もなんですから、座りませんか?」
やつらいつの間にかマッハ号から椅子を二つ出していやがった。言われるがままに座る。
加藤某も座った。
「さあ、ここまで言われるがままにしてやったぞ。早いとこカオルを開放して、聞きたいことってのを言ってみろよ。」
「わかりました。おい。」
加藤某がカオルを捕まえているやつに指示を出す。
その夢喰い、カオルの首筋に何か注射らしきものを当てやがった。カオルがぐったりする。
「おいコラ、何しやがる!」
「ご心配なく。即効性の睡眠薬です。朝までぐっすりですよ。おい、寝袋に入れて差し上げろ。」
「寝袋って、おまえ、それで放り投げておくのか?」
「目が覚めれば一人で帰れますよ。子供じゃないんですから。それより、用件なんですけどね。」
「ああ。」
「こういうことなんですよ。」
加藤某の目がキラリと光った。
やつのポケットの中で手が動いたかと思うと、シュッと音がして俺の座った椅子の背もたれから
薄い金属のようなベルトが伸びてオレを縛り付けた。
オイオイ、しっかりしろよ、オレ。でもまあもう少し成り行きを見たいところだ。
「何をする!」
焦ったふりをしてちょっと暴れてみる。
うむ。けっこうしっかりしたベルトだ。身動きが取れん。
「あなたをね、捕まえていろいろ情報を入手しろ、という命令をね、受けているんですよ。
我々のアジトに一緒に来ていただいて、はい、まあ、眠っていただいている間に、脳内サルベージをさせていただくと、
このような感じで考えております。」
あくまでもサラリーマン風のしゃべり方をやめない加藤某だった。
表情ものっぺりしていて気持ち悪いんだよ、お前。
頃合かな。
(見えてるか、二人。)
(ハイハイ。なーに捕まっちゃってんのよー。)
(僕と彩子さんで後ろの二人やっちゃいますから、ちょっと時間稼げます?)
(ああ。椅子ごと体当たりしてひっくり返すくらいはできるよ。それでいいか?)
(十分です。)
(じゃあ頼む。三、二、一、Go!)
次の瞬間、オレのすぐ横で土煙が舞い上がった。
あたり一面一瞬何も見えなくなる。
吉田君が自分と入れ替わりに寝袋に包まったカオルをシートに投げ込む。
彩子さんが夢喰いの一人に飛びつく。
その夢喰いが消えようとした時、吉田君が二人目の夢喰いに飛びついた。
オレは椅子ごと加藤某に体当たりする。
面食らった加藤某がポケットに手を突っ込もうとした瞬間、彩子さんが飛びつく。
彩子さんの手が加藤某の首筋に伸びる。
「彩子さん!眠らせるだけ!」
中指でなく、人差し指を当てたのがわかった。
処分用の針ではなく、麻酔用の短針が刺さる。すぐに加藤某がぐったりした。
「よし。OKだ。彩子さん、吉田君、情報固体はしまったかい?」
「大丈夫、抜かりないわよ。」
「こちらもOKです。」
ほっと胸をなでおろす(腕は固定されているがね)オレだった。
「吉田君、こいつを何とかしてくれないか。」
「はい。ただいま。」
吉田君がエネルギーナイフで金属帯を切ってくれた。
「ふう。参った参った。君らのおかげでなんとかなったな。ありがとう。
オレたちなかなかいいチームだと思うが、どうだい?」
「同感。見直したわよ、吉田君。」
「彩子さんこそ、すごいです。動きが早い。」
「さてと、こいつをどうするかだが、ん?なんだなんだ?」
マッハ号のボディが光り始めた。かなり怪しい感じだ。光が徐々に強くなっている感じだ。
「いかん、オレはこいつを担ぐ。吉田君はカオルを。彩子さん、逃げろ!」
次の瞬間オレたちはダッシュをかけていた。
みんなの原っぱから外に出ようとしたその瞬間、爆発音が響いた。
全員がその場に伏せる。吉田君はカオルの寝袋をかばうように伏せてくれた。
爆風が過ぎ去った後、振り向くと、広場の真ん中の木がなくなっていた。
木がないどころか、半径十メートルくらいの穴が開いている。
この爆発音で警備員がやってくるのは間違いなかった。
「彩子さん、不可視域!」
彩子さんが不可視域を設定した。
とりあえずこれで普通の人間からはオレたちは見えなくなった。
警備員が何人か駆けつける中、中央売店まで移動して、この後のことを話し合う。
「残念だなあ、あのマッハ号、ほしかったんだけど。」
「吉田君もマッハ号に見えたか、あれ。」
「なによそれ。私にわかるように話してよぉ。」
「すまんすまん。それにしても派手に証拠隠滅しやがる。それにしてもアジトはなんだ?消し忘れか?」
「マッハ号の爆発は僕らを巻き添えにしてこいつらが自爆しようとしたってことでしょうね。」
「だとすればアジトはそのまま残ってるんじゃない?」
「うむ、そうだな。あと三十分ほど待って、何事もなければアジトを探ってみよう。吉田君、引き続きカオルを頼む。」
「了解。」
三十分後、オレたちはやつらのアジトに潜入した。
公園施設の入り口ドアには鍵がかかっていなかった。
念のため不可視域を設定したまま入る。
やつらの存在を示すシグナルはない。やはり誰もいないようだ。
建物の奥まで調べてみるが、地下への入り口がみあたらない。壁を探っていた吉田君が声を出した。
「ありましたよ。隠し扉。」
皆が注目する。一見、何もないただの壁だった。
壁面に継ぎ目さえ見えない。
どうして分かったのだろう、と訝しげな目をオレたちはしていたのだろう、吉田君が説明し始めた。
「ここを見てください。普通なら何の変哲もないただの壁飾りなんですけど、問題はですね、ここにある意味が分からない、
そういうことなんです。」
たしかに、それは余りにも唐突にそこに存在していた。
しかも子供の頃よくやったスライディングブロックパズル(十五パズル)になっている。
「なにそれ、ちゃんとスライドするの?」
「はい、しますよ。」
「じゃあ何、それを完成させれば扉が開くの?」
「それじゃあつまんないですよね。おそらく、こういうことじゃないかと・・・・・・」
吉田君はすごい勢いで壁に張り付いた十五パズルを完成させたかと思うと、パズル全体を右に回し始めた。
パチンと音がしたかと思うと、何もないはずの壁の一部がスライドし始めた。
スライドしきったその向こうの空間には、地下へと続く階段があった。
オレたちはゆっくりと階段を下った。下りきったところは踊り場のようなたまりになっていたが、
オレたちがそこに立つと、自然に扉が開いた。
「思ったより、シンプルな感じですね。」
最初に口を開いたのは吉田君だった。
「同感だな。もう少し色々と凝った部屋を想像していたんだが。ま、実際はこんなもんだろ。
必要な装備さえあればいいんだからな。」
部屋の中には、通信装置らしきものといくつかのスイッチ類が備えられた机、壁に埋め込まれたディスプレイパネル、
同様に壁に埋め込まれたスピーカらしきものが確認できるだけだった。
「殺風景ね。あたしならこんなとこで働くのはごめんだわ。」
彩子さんが首を振る。
その時、いきなり壁のディスプレイパネルが光りだした。皆がはっとする。そこには人間らしき姿が表示されている。
人間らしき、というのは、全体として輪郭がはっきりしないのと、特に顔の部分に大きな目がふたつしかみあたらないからだった。
UFOとの接近遭遇とかでよく描かれる「グレイ」に似ているようにも見える。
スピーカーから声が聞こえてきた。
「狩人の諸君、こんばんわ。我々は君たちの言うところの『夢喰い』である。以後よろしく。」
表情に変化は見られない。吉田君と彩子さんが俺に視線をよこした。俺は頷くと返事をした。
「夢喰いさんか。はじめまして、でいいのかな?」
「そうであります。前に会ったことはないよね。えーと、うちらの夢喰い端末を壊してくれてどうもです。」
何を言ってるんだこいつは。ていうか、言葉がまともじゃない。
「今から我々たちは、君たちにお礼をするです。せっかくひとが用意した端末を壊すのは、悪い事である。
だからあの人たちの作った君たちを壊します。だから以後よろしくは取り消し。」
そう聞いている間に、吉田君の担いでいる夢喰いのベルトのあたりが光り始めていた。オレは咄嗟に全員に叫んだ。
「吉田君、そいつを壁の向こうに!彩子さん、カオルを真ん中に!全員、量子バリア!」
吉田君が加藤某を壁の向こうに投げ込んだ。
彩子さんがカオルを床に座らせる。
カオルを囲むようにしてオレたち三人が座った。
三人同時に量子バリアを起動、全員がバリアに包まれる。
次の瞬間、激しい衝撃がオレたちを襲った。
量子バリアの中にいてもその衝撃の大きさは体感できた。
衝撃が収まった後も、バリアの向こうは煙か砂埃か、もうもうとした状態で、何も見えない状況がしばらく続いた。
そのまま十五分もしたころ、ようやく視界が開けてきた。
バリアを閉じる前に、オレは不可視域を設定した。これだけの爆発だ、誰も気がつかないはずはない。
すでに警察や消防に連絡は行っていると考えるべきで、一刻も早くここから立ち去らねばならないことは明白だった。
隣には陸上自衛隊の立川駐屯地もある。下手をすると自衛隊が介入してくるかもしれない。
バリアを解除する。吉田君がカオルを背負う。
カオルを含めたオレたち四人はなんとか残っていた階段オタよりに地上へと這い出ると、
人気のない方へない方へと移動し、公園の西側の森の中でいったん立ち止まり、様子を伺った。
周りに誰もいない事を確認し、不可視域を解除、青梅線の東中神駅で電車に乗った。
罪のない顔で眠り続けるカオル。オレたちもしばらくは口をきかなかった。
国分寺を越えたころ、彩子さんが口を開く。
「そうじゃないかなーとは思ってたけど、やっぱり罠だったってわけね。」
オレがいつもの調子で答える。
「うむ。ちいっと危なかったかもな。」
彩子さんの声が一段大きくなった。
「ちいっとって・・・・・・あれはちょっとじゃないでしょ。かなり危なかったわよ!」
吉田君が間に入る。
「まあまあ、結果としてみんなこうして無事なんですから。それより、詳しい話は帰ってからにしましょう。
周りの目もありますからね。」
彩子さんが我に返り、周りを見回す。
興味深げにこっちを見ていた何人かがすっと視線を逸らした。
彩子さんは憮然として腕を組み、目をつぶった。寝たふりである。
ふたたびカオルに視線を戻す。すやすやと眠り続けるカオルを見つめ、思わず微笑むオレだった。
「そんな風にしてると、やっぱり兄妹なんだなあって、改めて思いますね。」
吉田君にそう言われて、俺はにやりとした。なりきってるなあ、オレ。
そう、ちゃんと言っといたほうがいいだろうな、この二人には。
家に着いたら伝えよう。実の兄妹ではないってこと。
ほとんどわかってないけど、わかってる範囲のカオルの情報について。
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